来迎寺 本堂

所在地 :千葉県松戸市松戸

用途  :寺院本堂

敷地面積/地域 :499.95(m2) / 商業地域

建築面積/延床面積 :342.83(m2) / 392.70(m2)

主構造/階数 :伝統木造 /  地上1階

設計  :統括 山本想太郎設計アトリエ

     構造 増田建築構造事務所

     設備 テーテンス事務所

     照明 中島龍興照明デザイン研究所

施工  :佐藤秀

 

築300年以上の寺院の建て替えにあたり、地域に親しまれてきた空間と風景の継承、そして今後数百年にわたる建物の持続可能性を考慮して、伝統木造構法を選択しました。その上で「平成時代の和様寺院」として伝えていくことを意識し、現代的な感性も積極的にとりいれました。
まず伝統的な仕口・継手といった木組み構法を踏襲しつつも、古来の寸法ルールや様式的な装飾・造作は用いていません。空間演出の核となるのは、無垢の木を組み上げた構造そのものです。そして内外が連続するような明るく開放的な空間構成、断熱性と冷暖房、LED照明、そして耐震性など現代の感性と技術がそれに重なります。

夕刻には大屋根と裳階(もこし。二段の庇屋根)が浮かび上がるように光が溢れ出します。人工照明のない時代の様式にはなかったデザインです。

客殿 庫裏(住居)も併設しています。

 

本堂入口

 

向拝部側面外観

 

写真撮影:小川重雄

全体正面外観

 

本堂正面外観

 

内陣正面

 

外陣より中庭側を見る

 

本堂内観

 

全体夕景